こんばんは。
今宵は皆様をアール・ヌーヴォーの世界へ誘います。
アール・ヌーヴォーとは、19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパで流行った美術様式のことです。
新しい芸術 → new art → art new → art nouveau
アート・ニューのフランス語がアール・ヌーヴォーです。
絵画で有名なのは日本でも大人気のアルフォンス・ミュシャなどです。
アール・ヌーヴォーを堪能するなら、東区のマザック美術館がオススメです。
入場料を払いガラスのエレベーターで4Fへ参ります。
美術館の内装がもうヨーロッパの佇まい。
上のシャンデリアなどもコレクションの1つだったりします。
アール・ヌーヴォーの特徴は動植物などのモチーフや美しい曲線美にあります。
こちらの衝立の木枠をご覧ください。
とても美しく洗練されたデザインになっております。
こちらの机をご覧ください。
アール・ヌーヴォーのガラス細工で有名なエミール・ガレ作が作ったものです。
レプリカでも500万円くらいするそうです。
4つの脚はトンボモチーフです。
テーブル面は草花が描いてあるのでは無く、材質、色の違う木が埋め込まれています。
息を呑む美しさと超絶技巧です。
そんなアール・ヌーヴォーの家具が沢山展示されています。
奥の棚などは柱の一本が上に突き出て、猫が彫ってあります。
これなんて、もの凄く斬新なデザインなのに、とても品があります。
こちらの美しい家具。どこか和風にも見えますよね。
実はアール・ヌーヴォーの起源には日本が深く関わっています。
19世紀末、ジャポニズムという日本趣味がヨーロッパでブームになりました。
日本画や浮世絵のシンプル且つ細密でデザイン性に優れている芸術性に、当時のヨーロッパ人は衝撃を受けました。
先ほどのミュシャの他に、ゴッホ、モネ、マネ、ドガ、ロートレック、クリムトなどなど多くのアーティストに影響を与えました。
この衝立は近くで見ると平らな板では無く、凹凸があります。
枝なども本物を貼ったみたいに立体的に彫ってあります。
制作過程を見てみたいです。
エミール・ガレと親交のあった家具デザイナーのルイ・マジョレルの作品も多くありました。
ここからはガラス細工で御座います。
エミール・ガレの作品が多いです。
日本画を勉強したのがよくわかりますね。
見事なトンボのデザインです。
エミール・ガレは北斎からかなり影響を受けていて、北斎が描いた鯉をそのまま模写した作品を見たことがあります。
キノコのような照明です。
余談ですが、関市に「モネの池」って言われる人工池があり観光スポットになってます。
モネの代表作「睡蓮」に似てるからそう呼ばれてます。
モネは自分の庭に日本風の池を作り、日本の橋に似た橋を作り、睡蓮を植えて、日本の風景を作り、数々の作品を描いたんです。
モネの絵に似てるのは、日本の風景を描いてるからなんですよ。
トンボがモチーフで使われる様になったのもジャポニズムの影響だそうです。
そんなアール・ヌーヴォーの時代から100年以上経って、僕を含めた多くのタトゥーアーティストがその影響を受けています。
今日の授業はここまでです。
またの機会に講義いたします。
タトゥー
赤ファイヤー、完成しました。
ファイヤーパターンを立体的にアレンジしたデザインです。
青ファイヤーも完成しました。
赤いのを反転しただけのデザインです。
腕とセットになっているってわかる様に、腕を入れて撮らせてもらいました。
身体全体のバランスを視野に入れた方でした。
ありがとうございました。
リボン、スタートです。
訳あって、2回に分けて背術します。
なんていう名前かわからないんですが、実際のボデーピアスとリボンでやる、こういうのありますよね?
次回、カラーが入ります。
ありがとうございました。
龍です。
トラッドっぽいイメージです。
トラを入れた方でした。
足の甲にトラを入れて、かなり痛くてもう片方に入れるのはためらったんじゃないかと思いますが、周りの評判が良かったそうで、龍虎になるようにしました。
両方共に飛込み対応でした。
ありがとうございました。
ヘビ、続きです。
尻尾からオーナメントを塗っていきます。
わかりにくいんですが、黒とグレーのグラデーションになっています。
こちらのオーナメントは完全にアール・ヌーヴォーです。
ヘビの顔を見ようとすると、だいぶ脱がさないといけない、エッチい配置になっております。
ありがとうございました。
バラです。
ちょいトラッドのイラストタッチのデザインです。
チョウの配置はあまり目立たない様にしました。
いつも写真を撮ってくれる方でした。
短い動画も送ってくれたので載せておきます。
ありがとうございました。
トラ、スタートです。
腕の内側にアップで隙間埋めです。
肘下にガネーシャ入れた方です。
周りと馴染ませるのに工夫が必要になります。
そして僕のサインを入れて欲しいとリクエストがありました。
サインを入れることで、デザインの邪魔はしたくなかったです。
小さく入れるより、大胆に大きく入れてわかりにくくしました。
ありがとうございました。