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1/20/2025

タッチアップ,妖怪,レタリング,孫悟空,バラ,リボン,文字

今週は厳しい寒さが和らいで、過ごしやすいですねえ。


 昨年も今年の年賀状を描きました。今回はその工程を紹介します。


年賀状は2009年から始めて、17枚目です。

なかなか描くの大変なんですが辞めどきがわからなく、とにかく続けるのは得意なので頑張ってます。。



左は9月くらいからデザインを考えていてその途中のデッザンです。

右は下絵も出来て、水彩紙に転写したものです。

後は色を塗る段階でしたが、たまたまミュシャのデザインが目に入ってきました。

細部まで計算された美しいデザインに、「もっと出来るでしょ?」って言われてる気がしました。



それで背景だけデザインし直して、新しい下絵を描きました。

写真は水彩紙に転写してる途中のものです。

下絵を水彩紙の裏に貼り、ライトテーブルに乗せると下絵を透けて見えるのでそれをペンでなぞります。

下地を塗った直後の写真です。

紙が水を吸って膨れ上がっています。

水彩画などでは紙が波打ってしまい、谷に絵具が溜まってムラが出来てしまいます。

高級なスケッチブックはそうならない様に、紙の端が全部くっついていてブロックみたいになってて、描き終わったらカッターで切り離します。

ただ高級なスケッチブックだとライトテーブルが使えなく、カーボン紙などで写す、手間のかかるやり方になります。

それが嫌で無理やり普通のスケッチブックの端をマスキングテープで貼ってみましたが、上手くいきました。



下地も乾いて、膨らみも戻り、色付けスタートです。

脇役の牡丹の花は背景と同じ赤系にして、目立たない様にしました。



ヘビは主役なので青にしました。

さらにヘビだけ黒でアウトラインを引き、その他のものはカラーで引いています。



背景が単調だったので、影を入れて立体的にしたり、ぶっつけ本番で赤いラインを入れりしました。

完成したのが12月中旬で、すぐに印刷会社に頼まないといけないんですが、過去に出来上がりの色が気に入らない事もあったので、1枚だけ試し刷り出来る会社を見つけて確認作業しました。

それを見てデータの色合いを少し変え、本発注。

その後は手書きで宛名書きと、ずいぶん大変だったんです。。

今回は9月から来られたお客さんに、送ってもいいか聞いてリストを作ってました。



作業中、タイムラプス動画を撮ってました。

長い時間掛かったので、タイムラプスにして撮ったんですが、それでも長くて倍速以上に短くして、さらに何箇所も削って、Tiktok動画を作りました。1分52秒でした。

もう少し苦労を語らせて頂くと、毎日10時間くらい働いてますが、これらの作業は仕事時間外にやってるんですよー。

好きでやってるからしょうがないですよね。

今年も元旦から描いてますので、また紹介させて頂きますね。


タトゥー



こちらの写真は2019年にタッチアップさせて頂いた時のものです。

薄くなってしまったものを濃く、デッサンも狂ってたので直させて頂きました。



その後、下にトラッドが増えていき、ポートレートをトラッドっぽく直して欲しいという事で下。

まだ途中で、アウトラインを太くし、今後カラーなどでトラッドっぽくしていきます。


ちょっと赤だけ入れてます。

映画「スタンド・バイ・ミー」のポートレートで、その主題歌、ベン・E・キングの名曲「スタンド・バイ・ミー」の歌詞が上下に五線譜と共に入ってます。

これは消したく無いので活かす方向で考えてます。

ありがとうございました。


妖怪、タトゥー

妖怪シリーズを入れてる方。

全体はまだ未完成ですが、妖怪部分は完成しました。

提灯おばけです。

何か提灯に書いてある風で、僕のサインが入ってます。

膝裏部分、左下に人だまも入れました。
可愛い目があります。


妖怪、タトゥー

傘おばけも出来ました。

和傘、僕も欲しいなあと思ってたけど、値段が5万とかちょっと無理。。


妖怪、タトゥー

目玉のおやじも周りも出来ました。

描くのが簡単そうなモチーフですが、身体つきとか手とか、水木一郎先生の絵を見て似せて描くのは難しかったです。

右下にはリクエストで梵字が入りました。

ありがとうございました。



ママンの名前、完成しました。

一応ブラジリアンのママンなので、キリスト教だと確認してからクロスを入れました。

チカーノ好きの方でしたが、おかんなのでギャングっぽさより、神々しくさせて頂きました。



下からの撮影。

100kg以上ある方で、かなり大きいものでした。

ありがとうございました。


孫悟空、タトゥー

こちらも完成、孫悟空です。

決まった服装は無いので、服もデザインしています。


孫悟空、タトゥー

孫悟空といえば筋斗雲。

筋斗雲は描いてませんが、背景はそれっぽく雲にしました。

ありがとうございました。



レタリングとバラです。

初めての方でした。



配置がわかりやすい様に引いた写真です。

冬なのにどこか野外で遊んだと思われる、U字の日焼けがくっきりさんでした。

ありがとうございました。



リボンです。

水色で影と星を入れてます。

これも場所がわかるように引いてみると。



膝上です。

足が美しく見える様な構図を意識して描きました。

ありがとうございました。



こちらの方は推し活で名古屋に来られた大阪の方です。

サインを手首に入れてもらいそれをタトゥーにしました。

昔にもやったことがあります。

女性のスタントマンで、顔はあまり知られてない人のサインです。

本人の動揺が伝わるし、狭くて書きづらかったんだろうなって感じで、よく読めませんでしたが、本来のサインを見て綺麗にしてあります。

ありがとうございました。



さらにもう1人、同じ人のサインです。

苗字が同じだったので、上の方と兄弟かもです。

こちらは広いスペースだったので伸び伸びと書かれてました。。

ありがとうございました。


おまけ




 お嬢から来た年賀写真です。。

めちゃくちゃなスタイリングがマチコちゃんらしいです。

いつまでも変わらない元気さに、いつも刺激をもらってます。

僕もポジティブに生きないとなあって思います。


なのに「酒樽が倒れて来ればいいのに」とか、ネガティヴな発想が湧いてしまう僕でした。。



10/14/2024

バラ,鳥,ヘビ,不動明王,龍,トラ,リボン,天使,バッファロースカル

なんかまた夏日ですねえ。


10月の営業ですが、臨時休業日があります。

10月24日(木)から27日(日)です。

通常、月曜休みですが28日(月)は営業します。


ブログは月曜日に更新してます。

更新完了したらFacebookにてお知らせしています。

こちらのリンク集から見れますので、よろしくお願いします。



滋賀県の大津市へ行った時の旅行記を連載してきましたが、その帰りに寄り道しました。

個人的にいつか行きたい美術館の一つ、「MIHO MUSEUM」です。

高速を降りてから、狭くてくねくねの山道を通り、ちょい緊張感あるドライブでした。



駐車場からエントランスへ向かいます。

とても立派で敷地も広く、どこの会社が運営してるんだろうかと、ブログを書きながら調べてみたら、どうも宗教法人みたいです。。
ある方が所有する多くの美術品を展示する為に作られたそうです。

訪れた時には全く宗教感はしなかったです。

入口で入場料1300円を払いました。




入場料を払ったレセプション館を抜けると、山の中へ続く道が。

あいにくの雨でしたが、貸し傘がいっぱい設置されてました。

整備された綺麗な自然の中をまず歩かされます。

天気が良ければ気持ちの良い空間です。

 

しばらく歩くとトンネルが見えてきました。

なんだか気分が上がってきました。

写真には電気自動車が写ってましたが、この時はそれに乗れるのも知らなかったし、空いてる時だったので見かけませんでした。

でもここは歩くことに意味がありそうです。


エントランスから美術館に行く為だけに作られた、敷地内のトンネルです。

こんなトンネルまで作って、、凄いですねえ。

事前に調べた時には、ここでプロジェクションマッピングしてて綺麗な写真を見ました。

子供だったら走りたくなる道です。

おじさんは歩きます。



出口が見えてきました。

遠くにこれまた凄そうな建物が見えてきました。



出口を出るとすぐに峡谷を渡る橋があり、そのワイヤーも絵になります。

しかし大掛かりな美術館です。山を越え谷も越えます。

コンセプトは桃源郷だそうで、中国の古典に書かれてた「一人の漁師が芳香漂う桃花林に導かれるように彷徨い込んだ洞窟の向こうに、理想の楽園が広がっていたという物語です。」

それを再現してるのかあ。。



橋を渡ってもまだまだ着きません。広い空間に出ました。

有名建築家がデザインした和風の建物が気になります。

ここへ来たのはコレクションよりも建築に惹かれたからです。



階段は勘弁してねと思いながら近づくとゆるやかな登り。

ここが本館の入口です。

ガラスで出来てるじゃん!



中も凄い。

全体像が把握出来ない、広く迷路みたいなところでした。

左右に伸びていきます。



周りに何も無い山の中に、凄いものを作ったなあ。。

工事は大変だったろうなあと。



鉄筋の配置もデザインされてて気持ちいいです。

ちょうど写真に人が写って、デカさがわかって頂けるかと。



そんな中をズンズン進んでいくエイトでした。


続く。。


タトゥー



先日、傷跡を隠す為にバラとヘビを入れられた方。

もう少し隠したいと、背景を入れに来られました。

よく見ないと傷跡は見えなくなりました。



ついでに耳裏に鳥を入れました。

青色も入れてます。

ありがとうございました。



2匹のヘビ、スタートです。

久しぶりに飛込みで来られた方です。

ウロボロスの様なイメージで、ヘビで埋めていきたいそうで、相談しながら配置など決め、途中まで進めました。



以前入れたものとも繋がります。

黒と白のヘビって設定です。

ありがとうございました。



隙間埋めの不動明王、続きです。

純和彫り風でベタ塗りでカラーを入れ始めました。

ありがとうございました。



B&Gの龍、続きです。

こちらは額があるものの、洋風な塗り方をしています。



そして裏側にトラがスタートです。

まだ龍が途中ですが、これを入れないと背景を進められないので、同時進行になります。

ありがとうございました。


リボン, タトゥー,

リボン、完成しました。

パープルとピンクのグラデーションにしています。



そして前回、天使に背景を入れましたが、もっと大きくしたいとの事で、上下に大きめにオーナメントを入れました。

ありがとうございました。



龍虎、スタートです。

飛込みで来られた方でしたが、10年くらい前に入れた作品を気に入って頂き、それと似た感じでとオーダーでした。

それは背中一面の作品で、そんな簡単には描けないので、通常なら打ち合わせだけして後日に施術となります。
こちらの方はわざわざ大阪から来られていて、申し訳無いので少し待ってもらってトラの親子だけ描きました。

ありがとうございました。



バッファロースカルです。

トラッドとリアルの中間くらいの好みの方でした。

背景が無いと味気ないものになっちゃうので、ポップな背景を入れさせて頂きました。

ありがとうございました。


おまけ


ひさびさのおまけ画像です。


こたつ机で何か作業してた時、視線を感じました。

僕が何してるか、いつも観察されてます。。


9/23/2024

ファイヤー,リボン,龍,龍虎,ヘビ,バラ,トラ

こんばんは。


今宵は皆様をアール・ヌーヴォーの世界へ誘います。


アール・ヌーヴォーとは、19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパで流行った美術様式のことです。

新しい芸術 → new art → art new → art nouveau

アート・ニューのフランス語がアール・ヌーヴォーです。

絵画で有名なのは日本でも大人気のアルフォンス・ミュシャなどです。



アール・ヌーヴォーを堪能するなら、東区のマザック美術館がオススメです。


入場料を払いガラスのエレベーターで4Fへ参ります。



美術館の内装がもうヨーロッパの佇まい。

上のシャンデリアなどもコレクションの1つだったりします。



アール・ヌーヴォーの特徴は動植物などのモチーフや美しい曲線美にあります。

こちらの衝立の木枠をご覧ください。

とても美しく洗練されたデザインになっております。


 

こちらの机をご覧ください。

アール・ヌーヴォーのガラス細工で有名なエミール・ガレ作が作ったものです。

レプリカでも500万円くらいするそうです。

4つの脚はトンボモチーフです。

テーブル面は草花が描いてあるのでは無く、材質、色の違う木が埋め込まれています。

息を呑む美しさと超絶技巧です。



そんなアール・ヌーヴォーの家具が沢山展示されています。

奥の棚などは柱の一本が上に突き出て、猫が彫ってあります。



これなんて、もの凄く斬新なデザインなのに、とても品があります。




こちらの美しい家具。どこか和風にも見えますよね。

実はアール・ヌーヴォーの起源には日本が深く関わっています。

19世紀末、ジャポニズムという日本趣味がヨーロッパでブームになりました。

日本画や浮世絵のシンプル且つ細密でデザイン性に優れている芸術性に、当時のヨーロッパ人は衝撃を受けました。

先ほどのミュシャの他に、ゴッホ、モネ、マネ、ドガ、ロートレック、クリムトなどなど多くのアーティストに影響を与えました。




この衝立は近くで見ると平らな板では無く、凹凸があります。

枝なども本物を貼ったみたいに立体的に彫ってあります。

制作過程を見てみたいです。

エミール・ガレと親交のあった家具デザイナーのルイ・マジョレルの作品も多くありました。



ここからはガラス細工で御座います。

エミール・ガレの作品が多いです。

日本画を勉強したのがよくわかりますね。



見事なトンボのデザインです。




エミール・ガレは北斎からかなり影響を受けていて、北斎が描いた鯉をそのまま模写した作品を見たことがあります。



キノコのような照明です。

余談ですが、関市に「モネの池」って言われる人工池があり観光スポットになってます。

モネの代表作「睡蓮」に似てるからそう呼ばれてます。

モネは自分の庭に日本風の池を作り、日本の橋に似た橋を作り、睡蓮を植えて、日本の風景を作り、数々の作品を描いたんです。

モネの絵に似てるのは、日本の風景を描いてるからなんですよ。



トンボがモチーフで使われる様になったのもジャポニズムの影響だそうです。

そんなアール・ヌーヴォーの時代から100年以上経って、僕を含めた多くのタトゥーアーティストがその影響を受けています。


今日の授業はここまでです。

またの機会に講義いたします。


タトゥー




赤ファイヤー、完成しました。

ファイヤーパターンを立体的にアレンジしたデザインです。



青ファイヤーも完成しました。

赤いのを反転しただけのデザインです。



腕とセットになっているってわかる様に、腕を入れて撮らせてもらいました。

身体全体のバランスを視野に入れた方でした。

ありがとうございました。



リボン、スタートです。

訳あって、2回に分けて背術します。

なんていう名前かわからないんですが、実際のボデーピアスとリボンでやる、こういうのありますよね?

次回、カラーが入ります。

ありがとうございました。



龍です。

トラッドっぽいイメージです。



トラを入れた方でした。

足の甲にトラを入れて、かなり痛くてもう片方に入れるのはためらったんじゃないかと思いますが、周りの評判が良かったそうで、龍虎になるようにしました。

両方共に飛込み対応でした。

ありがとうございました。



ヘビ、続きです。

尻尾からオーナメントを塗っていきます。

わかりにくいんですが、黒とグレーのグラデーションになっています。

こちらのオーナメントは完全にアール・ヌーヴォーです。



ヘビの顔を見ようとすると、だいぶ脱がさないといけない、エッチい配置になっております。

ありがとうございました。



バラです。

ちょいトラッドのイラストタッチのデザインです。

チョウの配置はあまり目立たない様にしました。



いつも写真を撮ってくれる方でした。



短い動画も送ってくれたので載せておきます。

ありがとうございました。


トラ、タトゥー

トラ、スタートです。

腕の内側にアップで隙間埋めです。


トラ、タトゥー

肘下にガネーシャ入れた方です。

周りと馴染ませるのに工夫が必要になります。

そして僕のサインを入れて欲しいとリクエストがありました。

サインを入れることで、デザインの邪魔はしたくなかったです。

小さく入れるより、大胆に大きく入れてわかりにくくしました。

ありがとうございました。